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2011年10月27日

制作実績のご紹介「学習支援サイト マンガ『坊ちゃん』オンラインサイト」

 この記事は、2011/10/25配信の「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガの記事を若干修正し掲載しています。「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガのご購読はこちらから。

 当社ディキューブでは、先日、ゆまに書房様で刊行された『英語圏版マンガ「坊ちゃん」』の学習支援サイトを制作いたしました。
http://www.yumani.co.jp/Botchan-en/

 この本は、英語のネイティブスピーカー向けの日本語学習教材で、夏目漱石の『坊ちゃん』をマンガ化し読みやすくした上で、さまざまな学習用のガイダンスや注釈をつけています。また、読者として日本国内だけでなく世界各国の日本語学習者を考えているそうです。

 このサイトは、本に収録されていない問題集を読者限定でダウンロードできるようになっていたり、著者が日本語学習に役立つコラムをアップできるなどの機能を持っています。
 サイトは WordPress というオープンソースのブログエンジンを使い、基本的なコンテンツの更新はゆまに書房様側でできるように設計いたしました。
 当然のことながらネットでコンテンツ提供をしているため、世界中の学習者や教師の方に利用していただくことが可能です。

 ゆまに書房営業部部長代理の河上博様にサイトを制作してのご感想をおうかがいしたところ、

このサイトを作ったことで、お客様にこの教科書を紹介した際にも大変反応がよく、制作して大変良かったと思っています。本の価値が上がり、教科書として採用されやすくなったと思います。
とのことでした。

 また、当社のクリエイティブや制作進行について、

デザインがとても気に入っています。また、担当の方には、打ち合わせやメール・電話のやり取りの中で、いろいろな、使いやすく見やすくするアイディアを出していただいたので、チームとして制作しているように進行できて大変助かりました。
とおっしゃっていただきました。

 日本の国力に陰りが出ているように言われていますが、日本の文化への注目度はかえって高まっているように感じられ、ますます日本語学習熱が高まる可能性があるように思います。
 このサイトが本の販売に貢献し、日本語、ひいては日本への関心を高めることにつながるのが楽しみです。

(寺)

投稿者 d3admin : 13:35 | トラックバック

2011年10月24日

柳の下のドジョウは悪いことか?

 この記事は、2011/10/13配信の「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガの記事を若干修正し掲載しています。「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガのご購読はこちらから。

 最近の書籍の販売動向を見ていると、ダイエット本が以前にも増して好調のようです。
 こうした現象を社会学者や心理学者ならば、「震災後、自分の命について深く考える人が増え、健康に対する意識が高まった」などと分析するのかもしれませんが、個人的には「ジャンルの盛り上がり」に起因するものだと考えています。

 学習研究社のダイエット関連本が3冊全てミリオン達成、という状況が端緒となったのは間違いありませんが、それを追いかけるように各社がダイエット本や雑誌を発行、または雑誌で特集として取り上げた結果、多くの人に「ダイエット」という文字が認識されるようになり、「周囲でこれだけダイエットが流行っている」という意識が自然に植え付けられた結果、ダイエットに対する意識が更に高まる、という循環を生んでいるのだと思います。

 言葉は悪いですが、出版業界だけでなくどんな商品でも昔から「柳の下のドジョウ狙い」の商品は存在します。出版業界で言えば特別売れた本があると、それに追従した本が出版されることを指すわけですが、この「ドジョウ本」が生む相乗効果というのは意外にバカにできません。
 ドジョウ本が多く出版されることで、それまでは「点」でしかなかったものが「線」または「面」となり、それ自体が認知度を高めることで全体の売り上げを助長する、ということは確かにあります。
 プリウスだけだと、「エコに特別関心のある(しかも裕福な)人」しか関心を示しませんが、他社がこぞって似たような車を出すことで「エコカー」というジャンルが出来上がり、消費者が興味を持ち始める、これもまたドジョウが生んだ効果の一つです。

 一方、以前に宝島社様の話をお聞きした時も、「付録付き雑誌という形はドンドン真似て欲しい」とおっしゃっていました。これは「付録付き雑誌」というジャンルが広まればそれだけ市場全体が底上げされるという読みとともに、その際には第一人者が最も有利になる、という読みが同時にあったからこその発言だったのではないでしょうか?
 自分達の売り上げを上げるためには、他社も同じ「ジャンル」の本を出してそのジャンルが盛り上がることも有効と思います。

 新刊点数がこれだけ多くなっている中では、他社とも連携するなどのことも含め、いろいろな仕掛けが重要になってきています。
 当社では、以前、国書刊行会様でフランスのマンガ「バンドデシネ」の特設サイトを制作させていただきました。 http://www.bdcollection.jp/
 このサイトには、国書刊行会様の本だけでなく、他の出版社様のバンドデシネの本も紹介しています。これは上記の傾向を踏まえてご提案したものです。また、さらに、そのうちの何社かでは共同で書店営業なども行なっており、私がこの場に同行し、さまざまな助言なども行いました。当社では、出版社様の広告・宣伝・販売促進全般への目配りがないとネット施策も精度が下がると考えています。
 幅広い目配りが必要なキャンペーン等お考えでしたらお気軽にお声がけください。

(坂)

投稿者 d3admin : 14:06 | トラックバック

2011年10月14日

ゲーミフィケーション-ゲームの方法論でサイトを活性化

 この記事は、2011/10/13配信の「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガの記事を若干修正し掲載しています。「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガのご購読はこちらから。

 ゲーミフィケーションは、gamification と綴り、gamefy の名詞形です。gamefy は「ゲーム化する」という意味になり、gamification は「ゲーム化」という意味となります。この言葉は昨年から少しづつ流行りだし、今年になって、かなり注目されるようになってきました。

 「ゲーム化」といっても、小説からゲームを作る、というより、ゲームがゲームとして成立して楽しまれ、熱中させる方法論を応用して、ウェブサービスやキャンペーンなどへのユーザの参加や利用を促進する理論です。

 ただし、ゲーミフィケーションと名前がついて注目されてきたのがここ1、2年としても、実際は、ネットに限らず、さまざまなところで、その理論に基づいてサービスされている例がいくつもあります。

 例えば、マイレージサービスは、マイレージを貯めると単にチケットと交換できるだけでなく、一定のマイレージに達するとラウンジが利用できるようになったり、優先搭乗ができるようになっていて、貯めるためのインセンティブがさまざまに工夫されています。

 出版業界では、かつて、講談社ブルーバックスがカバーの角を10枚切り取って講談社に郵送すると特製ブックカバーがもれなく返送されるというサービスを実施していました。簡単な仕組みではありますが、これもゲーミフィケーションの一種です。

 SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)上のゲームであるソーシャルゲームは、この概念をうまく使って参加者を集め、利用させることで、ミクシィやグリー、DeNAなどのSNSは大きな売上をあげており、また、ソーシャルゲームの開発がメインのKlabが先日、マザーズ上場し、IPO価格を大きく上回る初値をつけました。米でもフェースブック上のソーシャルゲームを提供し大成功したところがいくつもあります。 このような成功は、SNS上で外部のゲーム開発会社のゲームを使えるようにしたオープン化や携帯の高機能化・スマートフォンの普及という外部環境の整備があって実現しました。

 ゲーミフィケーションの設計は簡単ではないことが多いと思いますが、機能すれば大変強力です。
 今月号のネット活用研究所レポートでは、簡単にその方法論を紹介するのとともに、出版業界でその活用を考えてみました。

 このレポートをご希望の方はお手数ですが、mm[at]dcube.co.jp ([at]は@に置換ください)に「ゲーミフィケーション」レポート希望の旨お書きいただきメールをお送りください。
 お待ちしております。

投稿者 d3admin : 10:05 | トラックバック

2011年10月12日

電子書籍を一元管理する「オープン本棚」とは

 この記事は、2011/9/28配信の「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガの記事を若干修正し掲載しています。「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガのご購読はこちらから。

 電子書籍元年と言われた2010年後半から、大手印刷会社や大手書店などの電子書籍販売サイト(電子書籍ストア)が続々とオープンしています。現在は、それぞれの電子書籍ストアで購入した電子書籍(コンテンツ)は、それぞれのサービスとして持っている本棚で管理するようになっています。

 つまり、A電子書籍ストアで購入したコンテンツは、このAストアの本棚で管理し、B電子書籍ストアで購入したコンテンツは、Bストアの本棚で管理しなければならず、Aストアで購入したコンテンツを読む場合は、Aストアの本棚から本を選んで読む必要があります。読者としては購入したコンテンツを一元管理できないということになり、使い勝手がよくありません。当たり前ですが、紙の書籍では、どの書店で買った本だろうが、自分の本棚で一元管理できます。この点で電子と紙では大きく違っています。

 こうした不便を解消するために考えられたのが、「オープン本棚」です。
 大日本印刷株式会社(DNP)と株式会社インプレスR&Dが、7月7日にこの「オープン本棚」を共同で開発したことを発表しました。これは、文書フォーマットやビューワーの異なる、複数の電子書籍ストアで購入したコンテンツについて一元管理する本棚を作成できる電子書籍用のソフトウェアで、しおりやアンダーラインなど、読者が設定した情報も統一して扱えます。今後は、プリントオンデマンドなどのサービスと連携した機能も搭載するということで、まずは、この9月にAndroid版ベータアプリを公開する予定になっています。またPCやiOSにも対応する計画ということです。ちなみにこの「オープン本棚」は無償で提
供される予定です。

 この「オープン本棚」が様々なプラットフォームで使えるようになれば、PCやスマートフォンなどデバイス環境およびフォーマットに依存せず、いつでもどこでも同じ本棚にアクセスできるようになり、読者も紙の本を管理する感覚で、電子書籍も管理できるようになります。

 こうした便利なツールがでてくることにより、より電子書籍が一般的になることを期待したいところです。ただ、便利な本棚ができてもそこに並べる面白い本が、電子書籍ストアで販売されていないと意味がありませんので、読者が読みたくなるようなコンテンツの電子化も合わせて期待したいところです。

(松)

投稿者 d3admin : 16:49 | トラックバック


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