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2011年09月29日

ソーシャルメディア活用の第一歩、「傾聴」とは?

 この記事は、2011/9/28配信の「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガの記事を若干修正し掲載しています。「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガのご購読はこちらから

 ツイッターやフェースブックなどのソーシャルメディアをどう活用していいのか、悩まれている出版社様も多いと思います。
 ソーシャルメディア活用の教科書とも言うべき『グランズウェル』(翔泳社刊)では、5つのソーシャルメディア活用戦略があると提唱しており、その中で、最初に取り組むべきなのが「傾聴」とされています。

 「傾聴」は、ソーシャルメディアで、自社あるいは自社の商品・サービス、または競合について、消費者が、普段、身の回りで、どのように言及しているのかを「聴き」、それに基づいて消費者に評価されているか、宣伝・広報等の戦略がどう機能しているのかを評価する取り組みです。

 これまでは、それらが読者にどう受け入れられているか、は、たまたま耳にするか、そうでなければ実際の読者をつかまえるような方法しかなかったところに、読者の考えていることについて、大変簡単に、深い洞察が可能な情報が入手できるようになりました。
 発言している人がどういう人か、は、プロフィールに書いていなくても前後の書き込みを追っていけばある程度分かりますし、さらに、誰から聞いたのか、一緒に何を買ったのか、そして実際にどう読まれたのかまで分かることも多く、類書の企画立案、あるいは売れている本を売り伸ばすためにはどうしたらいい
のかを考える上で非常に参考になる情報が得られるでしょう。

 傾聴するにあたって注意すべきなのは、各々のソーシャルメディアを利用しているユーザの偏りと、積極的に書き込みをする人はアクティブな人である、という偏りで、これらを押さえておく必要があります。

 また、何か具体的に調べる際には、各サービスの検索機能で検索するのが基本となりますが、ブログについては、検索エンジンで調べたい本のタイトルと「読んだ」・「読んで」、あるいは「買った」というような言葉をかけ合わせて書き込みを探すことになります。

 先に、傾聴はソーシャルメディア活用で最も最初に取り組むべきとご紹介しました。傾聴というだけでなくもっとソーシャルメディアで読者とのリレーションを強化するなど、使いこなしていきたい、という意向をお持ちの出版社様には、どういう発言をすると読者に喜ばれるのか、どのような距離感を読者と取って
いけばいいのか、ということを掴めるようになる、という効用もあります。

 これまで会社で息抜きにソーシャルメディアを見てきた方も多いと思いますが、傾聴という意味合いも踏まえてご覧になってみてください。ただ、そうなると息抜きではなくなってしまうのかも知れません(笑)。

(寺)

投稿者 d3admin : 20:41 | トラックバック

2011年09月20日

動画の活用

 ユーストリームのような無料ないし安価でストリーミングサービスが使えるようになってきた状況を踏まえ、今月のクライアントレポートは、出版社が動画で読者の購買意思決定プロセスをいかに進められる可能性があるのかを考えています。

 ユーストリームは無料のストリーミングサービスです。昨年、ソフトバンクが出資したことなどがきっかけで注目が集まり、特に利用料が無料なため、「ダダ漏れ」という、通常オープンになっていないようなものを中継するようコンテンツが大ブームになりました。現在でもイベントや講演などの中継でよく使われています。当社では、昨年、東京創元社様の鮎川哲也賞の中継をサポートしています。平日の夕方で必ずしも閲覧しやすい時間帯ではありませんでしたが、最大70人の視聴がありました。

 ユーストリームが特にユニークなのは、中継している番組ごとにツイッターで視聴者が反応を書きこむことができることです。これにより、配信者と視聴者がインタラクティブなコミュニケーションを取ることができ、視聴者の参加意識を高めることができます。また、やり取りをしているツイッターを見た人が番組のことを知って見に来るという効果もあります。

 続けて、当レポートでは、ストリーミング必要な機材も簡単にご紹介しています。
 また、動画の使い方として、本の内容のサンプル的なもの、また、認知を取りに行く映画の予告編のような動画制作事例を紹介しながら、読者の購買意思決定プロセスをいかに進められる可能性があるのかを検討しています。

 動画は、制作し、配信するのが大変ではありますが、分かりやすく伝えるあるいは感情に訴えかけるという点では極めて強力なコンテンツです。当社では、その可能性についての助言や制作・配信業務のサポートもしておりますので、お気軽にご相談ください。

 また、このレポートをご希望の方は、お手数ですが、mm【at】dcube.co.jp (【at】は@に置換してください)に「動画の活用」レポート希望の旨お書きいただきメールをお送りください。
 お待ちしております。

投稿者 d3admin : 12:03 | トラックバック

2011年09月12日

出版社と著者のこれからの関係

 この記事は、2011/6/28配信の「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガの記事を若干修正し掲載しています。「出版業界を生き抜く!『ネット活用研究所』」メルマガのご購読はこちらから

 最近複数の出版社様から「著者のサイトを制作したいんだけど」と相談を受ける機会が増えています。
 これには大きく分けて2つの理由が考えられるのかな、と個人的には考えています。

 ひとつは「著者のブレイク」を狙う、ということです。
 このメルマガでも何度か言及していますが、今年に入ってから東川篤哉さんの本が売れています。
 火をつけたのは『謎解きはディナーのあとで』の100万部突破、それに続いて『放課後はミステリーとともに』が60万部突破と大ヒットを飛ばしています。この時期にたまたま東川さんの既刊を扱っている出版社の方とお会いすると「いやー、おかげさまでうちの本も動いてるんですよ」という声を多く聞きました。

 同じような現象として、東野圭吾さんのガリレオシリーズがテレビドラマ化され、『容疑者Xの献身』が映画化された時に、東野さんの既刊本が一気に動いた、ということもありました。
 これは決して文芸やミステリに限った話ではなく、ちょっと前までは勝間和代さんの本であればどの出版社の本も売れましたし、それこそ『バカの壁』が爆発的に売れた時、養老孟司さんの既刊本が動いたこともありました。

 つまり、著者がブレイクすれば、ブレイクのきっかけになった本だけではなく、既刊本も一緒に動くということです。

 日本ではひとりの著者が複数の出版社から本を出している、ということが珍しくありません。というより、ある程度の著作のある方でしたら、そちらの方が普通です。
 そのため、読者がある著者の作品情報をまとめて知りたい、と思った場合、Wikipedia か Amazonのようなオンライン書店、ファンサイト、もしくは著者サイトでしか情報を得ることができない、という状況です。

 出版社が宣伝・広報などのプロモーションを行う場合も作品単位で行われることが多く、著者自身のプロモーションを行うことはあまりありません。しかし現実には、その著者の著作を多く抱えている出版社の場合、著者がブレイクしたらその出版社が得る利益は非常に大きくなります。
 また、他社の本が売れると、自社の本が売れなくなる、ということもなく、むしろ共存共栄になるのも著者ブレイクの特長です。

 2つ目は「著者との関係性の構築、著者の繋ぎとめ」ということです。先日、海外のニュースで以下のようなものを目にしました。

 自費出版の電子書籍で初の100万冊販売 米アマゾン 

 電子書籍の話が出ると、ついて回る話題に「出版社の中抜き」があります。
 日本でも村上龍が、「G2010」で既に出版社を介さない電子書籍ビジネスを行っています。
 またブログ、Twitter、Facebookなどで著者自身が自らのプロモーションを行う機会も増えています。

 こうした状況の中で、出版社と著者の関係というのは今後確実に変わっていくでしょう。著者は「どの出版社から本を出すのが望ましいのか」を考える時代になるでしょうし、そもそも出版社が必要なのかを考えるようになります。
 今後は出版社が「著者を繋ぎとめる」ために何ができるのか、ということが重要になってくるのではないでしょうか。

(坂)

投稿者 d3admin : 15:49 | トラックバック

2011年09月05日

「ボーダレス化」が進む中で考えるべきこと

 この記事は、2011/8/26配信の「出版業界を生き抜く! 「ネット活用研究所」」メルマガの記事を若干修正し掲載しています。メルマガのご購読はこちらから。

 出版業界への殴り込み(?)として、レコードチェーンのディスクユニオンが、『「本のある生活」を楽しむためのブランド』として、「BIBLIOPHILIC」を立ち上げ、「本好きの皆様のために、本と人との間でそれぞれの役割を果たすすべての「道具」を取り扱います」、とのことです。

 レコード・CDの販売は、出版業界とは比較とならないほどの落ち込みと聞いていますので、出版業界が低調でも、彼らには魅力に感じられるのでしょう。

 また、日本コカ・コーラの魚谷雅彦会長は、ある講演で、「ノンアルコールビールはビールか? 清涼飲料水か?」という問いを投げかけ、このような商品のボーダレス化が進むことで、企業の優位性の維持が難しくなっている、と指摘されたそうです。
 ビールメーカーが作っていて、ビールの棚に並べられていますが、夜、遅く残業している時、本当はアルコール入りのビールが飲みたいけど、ノンアルコールなら仕事中に飲んでも問題ないよねと思ったこともあり、現に池田信夫氏は血糖値が高いので晩酌を控えるようにという指示を受け、ノンアルコールビールを代わりに飲んでいるそうです

 このような話を聞いて真っ先に思い出されるのは宝島社で爆発的に成功した付録付き雑誌やムックです。
 以前は高く、または入手しにくかったものが、安価に簡単に書店で購入できるということで成功したのだと思います。これは出版業界が他業界から売り上げを取ってきた、あるいは新しい市場を創出した事例と言えるでしょう。

 魚谷氏は、先の講演で、「これからのマーケティングはB to B、B to Cといった分け方でなく、『B to Human Heart』、どれだけ共感や価値を作れるか、そしていかに顧客との”キズナ”を作っていくかが重要な時代になる」と指摘し、そこで、デジタルの活用が重要になると締めくくったとのことです。

 この講演の内容を知らずに書いたのですが、まさに、その一つのソリューションとして、先のメルマガでご紹介したクライアントレポートの「サイトへのリピート訪問」があります。
 出版社サイトが、読む前・読んだ後と、繰り返し来てもらえるようなコンテンツを展開していくことで、出版社サイトが出版社のブランド確立の手段となる、そのためのコンテンツや検証方法について検討しています。

 このレポートをご希望の方は、お手数ですが、mm【at】dcube.co.jp (【at】は@に置換してください)に「サイトへのリピート訪問」レポート希望の旨お書きいただきメールをお送りください。
 お気軽にお申し付けください。

投稿者 d3admin : 09:35 | トラックバック


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